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カナダについて
■芸 術

カナダは、芸術における実績によって世界中から敬意を払われている。音楽、ダンス、文学、演劇、映画、視覚芸術の分野で、カナダ人は高い評価を受けている。


音 楽

カナダ人音楽家の才能は、あらゆるジャンルの音楽に発揮されている。

ブライアン・アダムス、セリーヌ・ディオン、サラ・マクラクラン、シャナイア・トウェイン、レナード・コーエン、ロック・ボアジーヌ、ダニエル・ラボワは、世界中のロックファン、ポピュラーファンを沸かせている。グループ「カシュティン(Kashtin)」は、モンタニェ語の曲で成功し、カナダ人のソングライターと演奏家が使って評価される言語リストの幅を広げた。

有名なモントリオール・ジャズ・フェスティバルは毎年、世界のジャズファンの見逃せないイベントだ。例えばUZEBなどのグループは、世界で最も名高いジャズアンサンブルに数えられる。オスカー・ピーターソンの名は偉大なジャズ・ミュージシャンとして永遠に輝き、ロレーヌ・デマレ、オリバー・ジョーンズ、カレン・ヤング、ミシェル・ドナト、ダイアナ・クラール、エド・ビッカートといった人々が、ますます人気を得ている。

クラシックの分野では、カナダの主要都市にはそれぞれ交響楽団があり、イ・ムジチやターフェルムジークのような小規模のアンサンブルも多数存在する。また、シャルル・デュトワの指揮の下、モントリオール交響楽団は数々の名誉ある受賞と栄誉に輝いている。

クラシック音楽の演奏家としては、グレン・グールドが革新的な音楽の天才と広く語り継がれている。更にはアンジェラ・ヒューイット、オーフラ・ハーノイ、ルイ・ローティ、ベン・ヘプナーなどのアーティストもすでに国際的な名声を築いている。

カナダのオペラ愛好家は、優れたオペラを探すのにわざわざ国外に目をやる必要がない。歌手としてはモーリーン・フォレスター、ジョン・ビッカーズ、ルイ・キリコが豊かな遺産を残す一方、ジノ・キリコ、リチャード・マーギソン、ジュディス・フォーストは刺激的な独自の新しい力で伝統を切り拓いている。バンクーバー・オペラ・アソシエーションやカナディアン・オペラ・カンパニー、オペラ・ドゥ・モントリオールなどは、いずれもその独創性、完成度の高さで評価を得ている。


ダンス

カナダの3大バレエ団、ロイヤル・ウィニペグ・バレエ、グラン・バレエ・カナディアン、ナショナル・バレエ・オブ・カナダは、いずれも世界的に有名で、カレン・ケインやイブリン・ハートのようなダンサーが国際的なキャリアを築くための拠点、跳躍点となってきた。

世界中のモダンダンスのファンが、ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス、トロント・ダンス・シアター、ダンスメーカーズ、ホーリー・ボディ・タトゥー、オー・ベルティゴなど、カナダのダンスグループの公演を楽しんでいる。

カナダはまた、カン・アジアン・ダンス・フェスティバル、フリンジ・フェスティバル・オブ・インディペンデント・ダンス、カラニディ・ダンス・フェスティバルなどのフェスティバルにおける幅広いスタイルの舞踊やシヌーク・ウィンズなどのグループの拠点でもある。

毎年、ますます多くの振り付け家やダンサーが国の内外で活躍している。この分野では150名以上の内、マーギー・ギリス、マリー・シュイナール、ジュディス・マーカス、ペギー・ベーカー、ジャン・ピエール・ペローなどが名高い。


文 学

カナダ文学は、カナダの物語の豊かさと多様性を語りかける。

著名な作家、エッセイスト、脚本家、詩人としては、ガブリエル・ロワ、ジャック・フェロン、マーガレット・アトウッド、ロバートソン・デイビーズ、アリス・マンロー、アンヌ・エベール、イブ・ボーシェメン、アーレット・クステュア、ミシェル・トランブレ、ジャック・ゴドブー、ユベール・アカン、ガストン・ミロン、ノースロップ・フライ、マイケル・オンダーチェ、ナンシー・ヒューストン、トムソン・ハイウェイ、モーディカイ・リッチラーなどが、カナダ人の心の奥底にある思想と感情を表現している。


演 劇

世界のステージでカナダが占める役割は傑出しており、大いに賞賛されている。人を感動させずにはおかない、質の高いカナダの演劇は、国際的に認められている。「ショー・フェスティバル」や「ストラトフォード演劇祭」は海外でも有名だ。ケベックの演劇は、ここ数年、特にミシェル・トランブレの作品を筆頭に、内外での人気が高まっている。トランブレの作品は今や、世界20数カ国語に翻訳されている。

カナダの演劇は、革新の精神と新しい表現方法の探求によって名高い。カーボン14、UBU、レ・ドゥ・モンド、ワン・イエロー・ラビット等の劇団が、世界各国で公演し、各地で高い評価を得ている。また、グリーン・サム、ル・カルーセル、ダイナモ・シアター、マーメイド等の劇団は、子供向けの優れた演劇を創り出している。


サーカス

シルク・ドゥ・ソレイユは、1984年以来、黄色とブルーのロゴとビッグトップの下、エンターテインメントの世界に革命をもたらしている。既に世界中で膨大な数の人々が、演劇とアクロバットと音楽を統合した素晴らしいプロダクションに目を見張った。

同様に、シルク・エロワーズは伝統的な動物のサーカスでなく、魅惑と不思議の織り成すサーカスにより、5年以上も前から国際的な舞台を感嘆させている。


映 画

カナダの映画は、その普遍性と今日性によって世界中に知られている。

デビッド・クローネンバーグ監督の「クラッシュ」、デニ・アルカンの「アメリカ帝国の滅亡」や「モントリオールのジーザス」、デニ・ヴィルヌーブの「Maelström〜渦」、ゲーリー・バーンズの「ウェイ・ダウン・タウン」、ジョン・グレイソンの「ザ・ロー・オブ・エンクロージャー」、アトム・エゴヤンの「スイート・ヒアアフター」、レア・プールによる「アン・トリスター」と「翼をください」、故ジャン・クロード・ローゾンの「レオロ」と「夜の動物園」など、いずれも国際的に高い評価を得ている。

カナダ国立映画制作庁(NFB)、そしてとりわけアニメーターの草分けのひとり、ノーマン・マクラーレンにより、カナダはアニメーションの分野でその芸術的な実力を確立した。「ボブズ・バースディ」でオスカーを獲得した1995年以来、国立映画制作庁はリチャード・コンディーの「ラ・サーラ」、シュイ・ボー・ウォンの「天安門広場の夜明け」、アマンダ・フォービスとウェンディ・ティルビーの「ある一日のはじまり」、トリル・コーブの「王様のシャツにアイロンをかけたのは私の祖母」でオスカーに4回ノミネートされた。最近は、コンピューター画像によるアニメの制作が、この分野のカナダの映画作家の想像力と才能の培養土となっている。国立映画制作庁は、ソフトイマージュ社の創立者、ダニエル・ラングロワのトレーニングの場でもあった。


視覚芸術

コルネリウス・クリーゴフの風景画やテオフィル・アメルの人物画の時代から、現代のマイケル・スノーの多領域にわたる作品群やアレックス・コルビルのハイパーリアリズムに至るまで、カナダの視覚芸術の伝統は豊かで多彩である。

20世紀初め頃には、「グループ・オブ・セブン」という画家集団が荘厳なカナダの風景をかつてなかったほど見事にキャンバスに表現した。カナダの国土、空、魔術的な光をとらえるカナダ人独特の風景観はここから展開された。

「魔術、希望、想像力の場所を」と、1948年にカナダ人画家ポール=エミール・ボルデュアは、「世界拒否宣言」の冒頭に述べた。この宣言は14人の芸術家が署名し、アカデミズムの放棄と新しい社会秩序の到来を求めて発せられた。ボルデュアとそのグループ「オートマティスト」は、芸術における非客観性を提唱した。この路線を踏襲した画家、アルフレッド・ペランとジャン=ポール・リオペルは、比喩的表現から離れていった。他方、ジャン=ポール・ルミューの絵は、比喩的表現に忠実であり続けた。

1960年代に別の一派、グイド・モリナリ、イブ・ゴーシェ、クロード・トゥシニョらは、幾何学的な抽象画への傾向を強めた。トロントでは11人の抽象表現派「ペインターズ・イレブン」というグループが、ジョック・マクドナルド、ジャック・ブッシュ、ウイリアム・ロナルドと8人の抽象画家たちによって結成された。

もっと最近になると、パターソン・イーウェン、"ジェネラル・アイディア"、ジェフ・ウォールといった芸術家たちが、カナダに国際的な注目をひきつけた。彼らは、エレクトロニクスやビデオなどの様々な近代手法を駆使して自己表現をしている。この他にもジュヌビエーブ・カデュー、メルビン・チャーニー、スタン・ダグラス、ヤナ・スターバックなどが、新しい道を切り開きつつある。

1984年以降、カナダのイヌイットの芸術家たちは、石、象牙、鹿の角、鯨の骨で創作する彫刻、デッサン、絵画、版画などで素晴らしい芸術作品を生み出している。彫刻家のカルー・アシェヴァク、版画家のプドロ、パー、ジェシー・オーナーク等芸術家は、欧米の芸術家の様式や技法を受け入れつつも、イヌイット独自の文化とカナダの「風景」に対する独特な見方を見事に表現した作品を創造している。

ハイダ族の彫刻家ビル・リードや画家のアレックス・ジャンヴィエ、ノーバル・モリソーなど、カナダ先住民系の芸術家たちは、絶えず想像力を広げながら普遍的な説得力を持った作品を創造する一方で、自分たちの祖先の伝統と技法を深く掘り下げている。


2009-12-08 更新



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