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カナダについて
■気 候

カナダの気候を一言で表現するとすれば、「多様」ということになろうか。温度も降水量も、地域によって、また季節によって異なるからである。気温が零度を超えるのは年間わずか2、3ヵ月という極北地方もあるが、大半のカナダ人は、少なくとも7ヵ月は温暖な春、暑い夏、さわやかな秋が続くカナダの南部、加米国境から300キロ以内の地帯に住んでいる。

カナダは季節によって異なった表情を見せる。自然環境が冬眠期から活動期へ移行すると、人々はアルペンスキーから水上スキーに切り替える。

季節の変化は温度や日照時間を左右するが、気団の流れも気候に影響する。通常は西から東へ温暖な風が吹くが、冬になると北極の乾いた冷たい空気が下りてくるし、夏には南東地方から熱帯の温かい空気が北上してくる。こうした要因に加えて、山脈や平原、水域も、気候に影響する。


西海岸

温かくて湿気を含んだ太平洋の気流のおかげで、ブリティッシュ・コロンビア州西海岸の気候はカナダで最も温和である。州で最も人口の多い都市、バンクーバーとビクトリアは、夏が涼しくて比較的低湿度、冬は温暖で高湿度。平地では雪が降ることもほとんどなく、降っても、大体はその日のうちに溶けてしまう。

海岸山脈やロッキー山脈を含むコルディレラ山系は、太平洋の温かくて湿った空気が内陸平原に流れるのを妨げる。湿った空気は山にぶつかって上昇し、冷たくなり、西側斜面の高いところには大雪、低いところには大雨をもたらす。山脈の間の谷間は雨量がはるかに少なく、夏は暑くて乾燥している。


平原地方

北米の広大な中央平原の一部をなすカナダの平原地方(プレーリーズ)は、西はロッキー山脈から東は五大湖まで広がる。ここでは冬は寒く、夏は暑いというのが普通だ。降水量は比較的少ない。例えばサスカチュワン州の乾燥した南部では、年間降水量は平均300ミリに満たない。平原地方で最も降水量の多いマニトバ州でさえ、年間約500ミリ程度に過ぎない。

平原地方は、春の雨と秋の乾燥した気候のおかげで、世界有数の穀物生産地となっている。同時に、風食、旱魃、洪水、雷や霰を伴った嵐、季節はずれの秋霜による農産物被害の危険もある。

平原地方の冬の特徴といえば、ロッキー山脈からアルバータ州南部のほぼ全域に吹き下ろす乾燥した暖風、すなわち "チヌーク" だ。チヌーク風は、1時間のうちに気温を10℃も上昇させることがある。


五大湖・セントローレンス地方

カナダの人口の半数以上は、五大湖の近辺またはセントローレンス川に沿って住んでいる。この地方の冬は降雪量が多く、夏は他の地域に比べて長く、湿度が高い。雨量は毎年ほぼ一定してたっぷりあり、カナダ有数の農業適地もこの地方に多い。日中の気温は、6月中旬から9月中旬までは平均20℃前後に達し、30度以上の熱波が1週間続くことも珍しくない。秋は温かく晴れた日中と涼しくてからっとした夜で、カナダ人の大好きな季節だ。


大西洋沿岸

大陸の気団と海洋の気流とが混ざりあうこの地域の気候は、国内で最も変化が激しく荒々しい方に数えられる。冬は、北極からの空気が、暴風のもたらす沿海気流に替わるため、平均気温の昇降が特に著しい。降雪量は比較的多く、春と初夏は霧が発生する。最も暖かい月は7月で、平均気温は16℃から18℃になるが、沿岸地方では、8月に更に暖かくなることが多い。


北 方

平原地方および人口の集中する五大湖・セントローレンス地方の真北に、カナダを横断するように針葉樹林帯が広がる。この一帯は1年の半分以上、雪に覆われていることが多く、夏、つまり氷結しない期間は2カ月ほどしかない。降水量は、大西洋の暴風の影響を受けるラブラドール沿岸を除いて、少ない。

樹木限界線の北は、北極。そこでは、零度を超える日は年間数週間だけ。夏に生える、華奢ながら生命力の強い草木のほんの1m下は、永久凍土である。


カナダ主要都市平均気温および降水量


Vancouver


Regina


Toronto


Montreal


Halifax


St.Johns

出典:カナダ環境省大気環境局 発行「Canadian Climate Normals/Normales Climatiques au Canada 1961-1990」


2009-12-08 更新



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