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| ■環境保護 |
カナダ人は、地球で最もすばらしい国の一つで暮らす幸運に恵まれている。カナダの最も優れたことのひとつが環境である。カナダの環境は、生活の質の高さの軸となっている。広大な森林、平原、ツンドラ、海、数千の湖沼や河川がカナダの健康と繁栄をもたらしている。
1971年6月11日、カナダは世界で二番目(フランスに次ぎ)に環境省を設置した。カナダ環境省は、大気、水、土壌、野生生物、人々の保全・保護に精力的に取り組み続けている。その使命は、カナダで持続可能な発展の実現を支援することであり、社会のすべてのレベルにおける決定に際し環境・社会・経済の各要素の融和を促進することにより世界に手本を示すことである。
環境保護は連邦政府と州・準州政府が共同で管轄する問題であり、そのため、各レベルの政府間協力が必要不可欠である。カナダ政府の機関は個人、自治体、産業界、環境団体等と環境保護の目標を成し遂げる為に共に働いている。
国連人間開発指数は、1995〜2000年の6年連続で、カナダを世界一と評価した。カナダ人は、環境の豊かさに大きく影響される平均寿命や、人口の3分の1が環境関連活動に従事する平均所得などの主要指標で高得点を挙げた。スイスのダヴォスで行われる世界経済フォーラム年次総会で、カナダは、122カ国を対象に調査された2001年環境持続性指数(ESI)において世界第3位にランクされた。
それにもかかわらず、カナダは、地球的、国内的な環境問題の山に直面している。連邦政府は科学的な調査が示した人間と環境に最も損害を与える可能性のある大気、水、温暖化、自然保護という4つの大きな優先領域における環境に対する脅威に対処している。
| 国土 |
カナダは総面積ほぼ1,000万km2強で、北米大陸の5分の2、世界の陸地の7%を占める。国土面積の約50%が、森林や樹木の多い地域だ。事実、カナダの森林は世界の10%、そして原油、ガス、石炭、鉱物資源が大量に埋蔵されている。ツンドラ地帯や山地など広大な手つかずの自然が国土の7割を占め、世界に残存する原生地域(南極大陸は除く)の2割に相当する。
人類の行動は数多くの生態系を破壊し縮小してきたが、カナダ国内の保護地域は数・規模・種類ともに増え続けている。1950年に国土の2%だった保護地域は現在までに約9%に達し、国が指定する環境保全のための保護地域は約3,000ヵ所となった。
カナダは、絶滅の危機に瀕する哺乳類の割合が最も低い国のひとつである。カナダ環境省は400種を超える渡り鳥と1,100万ヘクタール以上の生息地を保護している。1996年の国際自然保護連合の報告によると、カナダで絶滅の危機に瀕している哺乳類の割合は僅か3.5%である。
カナダの可航海岸線は世界最長。国内では五大湖が世界最大の淡水系を形成し、世界の再生可能な淡水供給量の9%をカナダが占めている。カナダの総表面積の約7.6%は内水で、五大湖のうち4つは米加両国にまたがる。スペリオル湖とヒューロン湖に加え、グレート・ベア湖とグレート・スレーブ湖は世界最大級の湖である。また、ハドソン湾低地は世界最大の湿地帯である。
| 国際的なイニシアティブ |
カナダ・オンタリオ州間、および米国との間で交わされた五大湖水質協定により、環境は着実に改善されつつある。汚染物質や有害物質の産業廃棄は減り続け、自治体の下水処理は改良され、魚類や野生動物の汚染水準の低下が測定されている。トロントのウォーターフロントやハミルトン港、サーニア等、環境汚染が懸念される地域でも改善が見られる。
カナダは、大気中の化学物質放出の制限、危険廃棄物の管理、酸性雨低減、オゾン層破壊防止や地球温暖化防止等の国際的な取り組みにおいても積極的な役割を果たしてきた。例えば2000年12月、カナダは1991年の米加大気質協定のオゾンに関する付加項目のもとで米国との国境地域におけるスモッグ低減協定を結んだ。これに基づいて米国からの大気汚染流入を低減し、大気の質と風下にあたるカナダ東部地区の住民の健康を改善するための措置がとられる。
2009-12-08 更新
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