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カナダについて
■カナダと環境保護

地球的視野で環境を捉え、豊かな自然と資源を活性化する 〜

カナダの総面積は約1,000万km2、世界で二番目に大きな国土を有しています。その国土の7割は、ツンドラ地帯や山岳地帯をはじめとする広大な未開地で占められ、世界の原生地域(南極大陸は除く)の2割に相当します。カナダには世界の森林の10%が生育し、再生可能な淡水の9%が供給され、世界最大の湿地、ハドソン湾低地を抱えています。

ひとことで言うと、カナダ人は、地球上でも有数の豊かな国に暮らすという幸運に恵まれています。とりわけ環境は最良のものと云えるでしょう。カナダは常に国連のランキングで、世界で最も住みやすい場所のひとつとされています。カナダ人は、環境の豊かさに大きく影響される平均寿命や、人口の3分の1が天然資源や環境関連の仕事から得る平均所得などの主要指標で高い数値を示しています。


保護と保全

カナダ人は、環境保全に積極的に取り組んでいます。大気や水の質を保ち、自然を守り、野生生物を保護しています。

20世紀の初頭以来、国内の保護地域は数、規模、種類ともに拡大し続けています。1950年に国土の2%に過ぎなかった保護地域は1993年時点で約8.9%、面積にして892,749 km2まで拡大し、環境保全を目的とした国の指定地域は約3,000ヶ所に上りました。多くの州政府が、より広範な地域を開発から保護する計画を実施するにつれて、これらの数字は伸び続けています。

2003年6月に公布された「危機に瀕する種の保護法(SARA)」は、野性生物の種の保存と自然の遺産の保護対策を全国で推進するための枠組みを規定し、優先的に保護対策を取るべき種の決定方法、種を保存するためになすべき事柄、政府や団体、個人が協力する方法、法律の違反に対する罰則などを定めています。


持続可能な資源管理を積極的に推進

歴史的に、カナダの富の多くは、森林、魚類、鉱物、金属といった豊富な天然資源を基に築かれました。今日カナダは、持続可能な発展のモデルとして世界をリードするビジョンを掲げていますが、それは世界でも有数の環境にやさしく、社会的責任を担った天然資源の管理、開発、利用、輸出を推進する国となることです。コロンビア大学とエール大学が146カ国を対象に実施している環境持続可能性指数の調査において、カナダは常に上位にランクされています。

カナダは、持続可能な森林管理においては、すでに世界的な指導者として認められています。持続可能な森林管理の作業モデルとして、カナダ全国に11の森林モデルが設定されています。また、日本も参加している、森林モデルの国際ネットワークづくりの展開を進めてきました。

現在、ほとんどすべての州は森林会社に、政府保有地における伐採をする場合には、その活動により予見されるすべての影響を検討し、土壌、野生生物、さらには気候への悪影響を最小限に食い止めるように義務づけています。州政府、産業界、労組、職業団体は、持続可能な森林管理を推進するための作業規準を採択しているか検討中であり、また、多くの企業が、カナダ規格協会(CSA)、国際標準化機構(ISO)、または森林管理協議会(FSC)より自社の森林または製品に対して環境に関する認証を受けています。さらにカナダは、国際森林条約の策定を始め、森林に関する国際討議の場でも指導的役割を果たしています。


地球的課題への取り組みとカナダの役割

カナダは、オゾン層破壊物質が大気中に放出されることを防止するための国際活動においても指導的役割を果たしてきました。1986年6月、カナダはオゾン層保護に関するウィーン条約を批准した最初の国です。また、オゾン層破壊物質の段階的廃止も目標を前倒ししてこれを実現しました。カナダの指導的役割を評価し、ケベック州のモントリオールに同条約の国際特別事務局が設置されました。この事務局は、開発途上国への資金援助を管理し、また途上国がオゾン層破壊物質の利用を段階的に廃止する支援活動を実施しています。

北に位置するカナダの生態系は、気候変動に大きく影響されます。カナダは、1992年6月にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットで採択された気候変動枠組条約の締約国です。2002年12月、カナダは地球温暖化ガスの排出削減を先進国に求める国連の気候変動枠組条約の「京都議定書」を批准しました。カナダ政府は、環境問題に対して共同の責任を担っている州・準州政府と連携して、2008年から 2012年までの間に地球温暖化ガスの排出量を1990年水準より6%低減するという目標に熱心に取り組んでいます。

開発援助の分野で、カナダ国際開発庁(CIDA)の活動は過去20年間に環境に焦点を当てる傾向が強まっています。これには、開発途上国における環境プロジェクトへの資金援助、国連砂漠化抑制条約の加盟国として砂漠化の影響を食い止めるための活動、CIDAのすべての活動と意志決定に際して環境への配慮を加えることなどが含まれます。


世界トップクラスの環境技術

ほとんどのカナダ人は、政府や企業は世界の生態系に対してより多くの配慮をなすべきであると考えています。これにより、生態学的な課題に革新的に取り組むカナダの環境産業が、世界的に高く評価されるまでに成長しました。カナダの環境産業分野では何千もの企業が、廃水管理、大気の質管理、固形廃棄物管理、有害廃棄物処理、土壌修復などの部門で活気を呈しています。

この分野でカナダが指導的立場にある代表例がオンタリオ州ウォータールーに本拠を置くエンバイロメタル・テクノロジーズ社です。同社は、汚染地下水の浄化のための透過反応壁の応用で世界をリードしています。揮発性有機化合物で汚染された地下水の原位置浄化法を用いる同社の技術は、北米、英国、ヨーロッパ、オーストラリア、日本など80以上の場所で使用されています。

世界の環境保全に大きな影響を与えるもう一つの技術は燃料電池の研究開発です。内燃機関や発電所の経済的な代替エネルギー技術で2004年世界経済フォーラムの「テクノロジー・パイオニア賞」を獲得したハイドロジェニックス社など、カナダ企業は世界的な賞賛を得ています。燃料電池で最も有名なバラード社は、ジョイントベンチャーの荏原バラード社を通して、日本の住宅市場向け1キロワット定置型燃料電池の商用化前段階に到達しています。また、クエストエアー社の水素浄化装置は日本を始め中国その他のアジア市場へ参入を果たしています。カナダは燃料電池の商業化の道を前進し続けているのです。


未来のための今の計画

カナダの広大な森林、平原、ツンドラ、海洋、数千の湖沼や河川がカナダ人の健康と繁栄をもたらしています。このクリーンで多様性を備えた、そして豊かな自然環境を次世代が受け継いでいけるように、カナダ人は国の内外で、弛まぬ努力を続けています。


2009-12-08 更新


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