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| ■カナダ - 多文化主義のダイナミックなモザイク |
人々が、調和の中で共に生活し働く国、多文化主義のダイナミックなモザイク、カナダは、世界でも最も寛容で、開放された民主主義の国のひとつとして、国際的に認識されている。過去150年間に1,400万人以上が、カナダに移民しており、現在の人口約3,000万人の、およそ16%が移民1世である。
歴史の中で人々が祖国からカナダに移入して来た理由は、彼らの文化と同様に様々である。家族と一緒に生活するため、貧困から逃れるため、人口過剰、あるいは宗教的迫害などの理由による人々もいれば、環境的な災害、戦争、政情不安定のため、祖国を離れざるを得なかった人々もいる。また、カナダの持つ経済的な成功のチャンスに惹かれてきた人々もいる。理由が何であれ、移民たちは皆、自分たちと家族にとってのより良い生活を強く求める。カナダは彼らにその機会を与えることにより、カナダ自身も、移民たちの経済的、社会的、文化的貢献から大きな利益を得ているのである。
| 発展する世界に合った法律 |
グローバルコミュニティの多くに難民保護の伝統がある一方、経済移民に門戸を開いている国は多くない。開放的で計画された合法的移住計画を持っているのは、カナダ、アメリカ合衆国、オーストラリア、そしてニュージーランドの4カ国だけである。カナダの法律は、最も開放的で寛容なものとみなされており、人道主義と家族に対する姿勢と共に、スキルのある労働力を増やすことによるグローバルマーケットでの競争力強化と、資本投資に対する強い希望が反映されている。
1868年、サー・ジョン・A・マクドナルド政権が、最初の連邦−州移民合意を作成。この目的は、労働市場での必要性と国内の受け入れ容量に基づいた、海外での募集と国内での定住のための国家プログラムを設定することだった。続いて、1868年の合意に基づき、1869年には最初の移民法が出来上がった。
この後、特定のグループの人々を制限する法律がいくつも作られた。これらの法律は、当時の一般的な気運、特に日本、インド、中国からのビジィブル・マイノリティ(有色人種)の人々に対する感情を反映したものだった。しかし、第二次世界大戦の後、カナダは初期の制約的な法律を廃棄し、寛容、開放的で公平な移民受け入れを行うことに関して、世界のリーダーとなっている。
1962年、カナダは世界に先駆けて、民族による差別を撤廃するための画期的な新しい法律を導入した。1967年には移民プログラムにこの点が強化され、法律と実践の両方で、この差別をしないという根本的な方針が守られるようになった。この中でも主要な役割を果すのが、「ポイント」制の導入である。これは教育、言語、職業スキル等における個人の適性をベースに得点を決めてゆくもので、今日でも使われている。そして、1969年、カナダは難民の地位に関する国連1951年条約、1967年議定書(ジュネーブ条約)の調印国となった。
1976年には、今日の移民政策の基になる法律が制定された。これはその後、難民認定の手順を改善するため(1989年)と移民希望者の増加に対応するために(1993年)改正されている。現在の移民法の主な目標は、近親家族を呼び寄せる、本当の難民あるいは難民同様の状況の人々を保護する、スキルのある労働者、経験豊かなビジネスの人々、企業家、新しい投資を誘致することによって国際社会におけるカナダの競争力を高める、そして、カナダ社会における治安を維持することである。
| カナダの移民手続き |
現在の法律では、カナダ政府は州政府、地方自治体、民間、コミュニティ団体との協議により、年次に受け入れ移民の数を決定する。カナダ政府は、移民受け入れに関する責任を分かち合うことに関して、複数の州と数々の合意に達している。これらの中で最も包括的なのは、ケベック州との合意で、移民、人口、雇用の問題の全領域で、連邦と州が協力することが規定されている。
現在、全国の移民数は難民枠も含めて毎年20万人程度に設定されている。カナダに移民を希望する人は、全て、カナダ大使館、領事館、あるいは外交公館を通して申請することになっている。移民を希望する人々は、この国に入国する前に特定の条件を満たしていなければならない。申請書はhttp://www.cic.gc.caで入手可能である。
移民は、次の3つのカテゴリーに分類できる。家族移民は、カナダ国民、または居住移民がスポンサーとなっているもので、配偶者、婚約者、扶養されている子供、親、祖父母が対象となる。個人移民は、スキルのある労働者と事業者で、特定の高度な仕事に関しての能力がある人、または他の方法でカナダの経済に貢献できる人たちである。難民はカナダに保護を求める人々である。全ての申請者は、現在の移民法と規則に記された5つの分野での受け入れ基準の元で審査される。すなわち、健康、保障、犯罪性、定住の意思、そして、経済的な自立の能力である。カナダへの移民は全て、身体検査、素性調査により、健康および法的理由で彼らが定住できなくなる理由が無いことを確認される。加えて、個人移民の資格で移民を希望する人は、先に述べた「ポイント制」で審査される。
移民になった後、さらに市民権を取得したい場合は、1977年市民権法に規定された方法でカナダ市民になるため手続きを開始することができる。移民の多くが誇りを持って市民になるのは、驚くに当たらない。
もちろん、カナダの法律に従わずにこの国に入国、滞在しようとする人たちもいる。近年の、増加しつつある国際的な現象である。こうした、規則に従わない移入者たちを扱うために、法律とプログラムが作られている。
| 模範的実践で世界をリード |
社会的な調和を促進する移民政策を作るうえで、多くの国がカナダに指導と助言を求める。カナダは、現代のグローバル経済における問題と機会に対応し、市民すべての中に相互尊重の意識を高めることによって、この国が世界有数の住みやすい場所であり続けるよう、移民法および市民法の更新を続けてゆく。
2009-12-08 更新
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