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■クリソタイル(白石綿)の製造と使用に関するカナダ政府の
 見解とカナダが推進している「管理使用の手法」について

「アスベスト」曝露に関する過去の作業慣習は現在では容認されるものではありません。「アスベスト」繊維への重度の曝露が健康に影響を及ぼすまでには潜伏期間があることはよく知られています。カナダでは、高レベル曝露を招く作業は1970年代後半以来、中止されています。クリソタイル関連の病気は、用量作用関係と呼ばれる現象の典型的な例となっています。クリソタイルに対する曝露量(用量)が多ければ多いほど、病気になる可能性(作用)が大きくなります。こういうわけで、カナダ及び他の諸国はクリソタイル曝露を規制しています。

科学的見地からも、また危険性についても、クリソタイル(及び「アスベスト」全般)は、最もよく研究され理解されている物質の一つです。クリソタイルに関して、カナダ政府はクリソタイルの管理及び安全な使用の促進に重点を置いてきました。この点で模範的な実績を残しています。クリソタイル曝露による健康への潜在的な影響に関する科学的データを広範囲にわたり調査し、すべての州及び準州との協議の結果、1982年にカナダ政府は、特にクリソタイル、及び「アスベスト」全般に対する政策として、「管理使用の手法」を採用しました。「管理使用」とは、曝露を厳重に取り締まる適切な規制の実施を通して、クリソタイルの採鉱、粉砕、製造、輸送、取扱い、取付け、そして最終的には使用も含め、すべてを安全で健康的な環境で行うことを可能にするということです。この取り組みは、「アスベスト」を生産していないオンタリオ州の「アスベストの使用によって生じる健康及び安全性に関する(ロイヤル)委員会(ORCA)」が1984年に出した画期的なレポートにより強化されました。

ORCAレポートの発表以来、同様な機関による、または国際的に認められた科学研究においても、クリソタイルへの低レベルの曝露では健康に対する深刻な危険性はないというオンタリオ・ロイヤル委員会の調査結果の正しさがさらに確認されています。米国の環境保全庁(EPA)は以前、あらゆる形体の「アスベスト」を禁止しようとしました。しかし、2003年には自ら召集した一流の専門家による委員会により、危険性の評価の仕方を「アスベスト」曝露から変更し、繊維の2つの種類(クリソタイルと角閃石)を区別するカナダの手法に類似した方法を採用するよう勧告されました。同パネルの勧告は、それより約20年前に出されたオンタリオ・ロイヤル委員会の結論と完全に一致しています。すなわち同委員会は繊維の種類により危険性が異なる点を明確に認識したのです。

クリソタイルの「管理使用の手法」を国際的に、特に発展途上国で推進させるという具体的な目的のために、カナダ政府とカナダ国内の共同支援者は、政府と業界と労働者の3者により構成される組織「クリソタイル研究所」を設立しました。1984年に創設された同研究所は、クリソタイルを輸入する世界中の約60カ国において、主に発展途上国を対象に120を越える健康と安全に関する訓練プログラムや情報提供セミナーを行うなど、広範囲にわたる直接的な現地活動を実施してきました。同時に、これらの国々で、クリソタイルの安全使用促進のための適切な規制や政策作成を援助してきました。

前述の説明の中で、「アスベスト」という言葉が使われるときに、引用符がついていることにお気づきでしょう。これは、「アスベスト」は鉱物それ自体を指しているのではないという事実を表すためです。角閃石繊維とクリソタイルを区別することが重要です。この重要な差異については、クリソタイルをご参照ください。

カナダは長年、角閃石とクリソタイルの毒性の違いを認識し、1986年の「アスベストの使用における安全に関する国際労働機関(ILO)条約第162号」交渉時にも、この区別を強く支持しました。同条約はカナダの「管理使用の手法」をクリソタイルの使用に関する潜在的な危険性を管理する、信頼性のある有効な手法として是認しました。

現在、クリソタイルを主原料とする製品に関しては、作業における低レベルの曝露が達成可能となり、作業時の規制が定められている今日、人の健康を守るという目的のためにクリソタイルを禁止する必要はないでしょう。カナダは、社会的にも経済的にも重要なクリソタイルの売買と管理のために「管理使用の手法」を提唱しています。カナダ国内の管理使用措置、国際労働機関(ILO)の規制措置、産業界の努力、すべての主要輸出業者の自主的な取り組みなどが、現在、クリソタイルを取り扱う作業員を守ります。



2009-12-08 更新


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