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経済/ビジネス
■カナダ サイエンス・ニュース

2004年第7号

カナダ・サイエンス・ニュース第7号をお届けします。本号では、研究イニシアチブ、助成、研究開発などについての最新情報をお伝えします。記事に関するお問い合わせ、ご質問等は、カナダ大使館投資・科学技術部までお送りください。


科学技術政策ニュース

イノベーティブなコミュニティーに関する成功事例レポート
(2003年8月28日)
Rey Pagtakhan復員軍人大臣兼科学技術開発担当閣外相の主催で2003年3月に開催されたイノベーティブ・コミュニティ・ワークショップの結果をまとめた報告書”Best Practices for Innovative Communities”が発行された。このワークショップは、2010年までに国内コミュニティーのイノベーションパフォーマンスの向上を図るカナダの国家戦略「イノベーション・ストラテジー」の目標実現に向けての第一歩となるもの。ワークショップの出席者は、イノベーションを基盤とした地域社会の経済発展について各自の経験を述べ、カナダとアメリカにおける地域モデルの例、その傾向、および成功事例を紹介した。
記事全文(英語)

アメリカと核エネルギーの共同研究
(2003年7月24日)
カナダとアメリカは、核エネルギーの共同研究開発を目的とした「カナダとアメリカによる核エネルギー研究共同実施協定」(Canada・USA Implementing Arrangement for Collaboration on Nuclear Energy Research)に署名した。この協定によって、核エネルギーに関する短期および長期にわたるさまざまな問題につき両国が協力して研究を進めることが可能となった。この中には、Generation IVと呼ばれる最先端の次世代原子炉、核エネルギーを利用した水素の生成と抽出、および原子炉の安全性に関する研究・ならびに開発が含まれる。
記事全文(英語)

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新たな研究イニシアチブ

サスカチェワン大学に保健医療研究のための資金を提供
(2003年9月19日)
サスカチェワン大学は、このたび研究開発資金としてカナダ保健研究機構(Canadian Institutes of Health Research - CIHR)から約2億6100万円(310万加ドル)の助成を受けた。この資金は、腫瘍治療用ワクチン、月経期間中の卵巣機能の新しいモデル、マリファナ中毒の効果的な治療法、および心臓発作時の心臓の損傷防止のための遺伝子治療の開発等に使われる。カナダ政府は、保健医療研究のために出資する金額を過去3年間で2倍以上に増加。これら最先端のプロジェクトには医学分野の広範囲の研究が含まれており、カナダ国民の健康増進に寄与することが期待される。
記事全文(英語)

カナダ保健研究機構、各州の医療研究に資金提供
(2003年8月28日〜9月12日)
カナダ保健研究機構(CIHR)は、カナダの州、例えばブリティッシュ・コロンビア、ケベック、ノバスコシア、マニトバ、およびニューファンドランド・ラブラドルで実施される415の研究プロジェクトにその資金として約135億3900万円(1億6080万加ドル)を提供した。プロジェクトにはがん、ゲノミクス、遺伝子病、spinal locomotionに関する研究が含まれ、これらの研究はそれぞれの大学・研究機関において実施される。
記事全文(英語)

北極地方の研究推進:COEネットワーク拠点 ArcticNet
(2003年8月26日)
カナダ政府は、新たに設置されたCOEネットワーク拠点ArcticNet に対し、今後4年間で約21億6600万円( 2570万加ドル)を拠出することを発表した。ラバル大学主導のこのプロジェクトは、カナダおよび外国の41校にものぼる大学の145人を超える研究者の学際的な専門技術を活用して、北極地方の温暖化によってもたらされる科学的な問題を研究することを目的としている。ArcticNetは、北極地方の温暖化による影響に対応するための国家戦略構築に必要となる情報を提供することになっている。
記事全文(英語)

ナノテクを利用したがん研究:アルバータ大学
(2003年8月15日)
アルバータ大学は、がんの診断および治療の品質と効率性を飛躍的に向上させることを目的にマイクロチップを利用したがん遺伝子分析装置の開発を継続するため、カナダ保健研究機構の遺伝学研究所(Institute of Genetics)から約1億2600万円(150万加ドル)の資金援助を受けることを発表した。開発中の試作品は、低コストで包括的ながん遺伝子検査を可能にする小さな分析装置である。プロジェクト担当主任は腫瘍学部のLinda Pilarski博士である。
記事全文(英語)

オンタリオ州、がん研究に資金提供
(2003年8月11日)
オンタリオ州は、がん研究に対する第二次資金援助として約7億3300万円(870万加ドル)を拠出すると発表した。オンタリオ州の上位19人の研究者に与えられるこの補助金は、さまざまな形態のがんの予防、診断、管理、治療に関する臨床的および実験的研究を対象としている。トロント、ハミルトン、およびキングストンのプロジェクトに携わる研究者が、新薬の発見、新たな治療法の開発、追加臨床試験、および治験の付き添い調査において果たす役割は大きい。補助金は、オンタリオ州が今後も引き続きがん研究における世界のリーダーとしてのその地位を確保することを目的として州政府が出資した約84億2800万円(1億加ドル)をもとに設立された非営利組織「オンタリオがん研究ネットワーク」(Ontario Cancer Research Network−OCRN)によって管理される。
記事全文(英語)

カールトン大学、ニュートリノ観測所に新たな施設を建設
(2003年8月7日)
サドベリー・ニュートリノ観測所(Sudbury Neutrino Observatory - SNO)を管理するカールトン大学は、新たな施設の建設に対し州政府から約7億8300万円(930万加ドル)の資金援助を受けると発表した。この資金は、研究所、ワークショップ、事務所、会議室などの地上施設を建設するために利用される。このプロジェクトには、カナダの5つの大学をはじめとする内外のさまざまなパートナーが参加する。「サイエンス」誌は、SNOによる発見を世界第2の業績としてランク付けしている。
記事全文(英語)

カナダ政府、航空エンジンの開発に出資
(2003年7月29日)
カナダ政府は、カナダを引き続き航空技術の世界のリーダーに位置づけるため、航空エンジン開発にその戦略的投資を行うと発表した。カナダ政府は、Pratt&Whitney社の中型および小型航空機エンジン研究開発プロジェクト(約487億1500万円/5億7800万加ドル規模)に対し、テクノロジー・パートナーシップ・カナダ(Technology Partnerships Canada−TPC)を通じて約83億6950万円(9940万加ドル)を出資する。P&W社は、その研究開発投資によりカナダの航空業界を大きくリード、現在カナダにおける研究開発全体で第3位にランク付けされている。
記事全文(英語)

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研究開発ニュース

サスカチェワン大学、樹林再生事業を開始
(2003年9月18日)
Lee Barbour教授が率いるサスカチェワン大学の研究者グループは、オイルサンドの採掘によって荒廃した寒帯樹林の再生を目指し約1億100万円(120万ドル)規模の研究を開始する。樹林の再生で問題となるのは、オイルサンドを露出させるために取り除いた大量のクレイシェールすなわち「表土」に含まれる塩分が植物の生育を阻害したり、分水界に浸出したりするおそれがあることである。フォートマクマレー(Fort McMurray)の北に位置するミルドレッド湖周辺が自然の生態系を再生させ、地表水系および地下水系を回復させるプロジェクトの拠点となる。カナダの科学研究助成機関NSERCが約4400万円(52万6600加ドル)を出資、オイルサンドから原油を生産する世界最大企業であるSyncrude Canada社が現金約3500万円(42万1900加ドル)と約2200万円(26万3000加ドル)相当の資材を提供する。
記事全文(英語)

デビアス(De Beers)、ダイヤモンド関連研究に出資
(2003年9月15日)
アルバータ大学は、カナダ初のダイヤモンド研究所となる「デビアスダイヤモンド研究所 - De Beers Laboratory for Diamond Research」を開設した。所長は、ダイヤモンド研究担当カナダ・リサーチ・チェア(Canada Research Chair in Diamonds)で同大学の地球・大気科学部のThomas Stachel 教授が務める。研究所は、De Beers社が出資する約842万円(10万加ドル)の資金を利用することでこれまでカナダにはなかった最新技術を備えたものとなる。この研究所では、ダイヤモンドに関して、化学的・物理的な特徴の研究や、地球化学の見地からの 鉱物的含有などの研究を行う。
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トロント大学が光学研究を強化
(2003年9月12日)
トロント大学とカールトン大学の研究者は、情報処理のための新素材を開発した。この新素材は、光ファイバー通信における情報の配信および処理をより効率化する能力を備えている。研究チームは表面の光の透過性を強化するために、バッキーボールと呼ばれるごく微細な球形のカーボン粒子とポリウレタンとを組み合わせた素材を開発した。新素材は、Applied Physics Lettersの9月15日号の研究欄で紹介されている。
記事全文(英語)

サスカチェワン大学が構造科学センターをオープン
(2003年9月12日)
サスカチェワン大学は、Canadian Light Source(CLS)のシンクロトロン施設の研究補完を目的としたサスカチェワン構造科学センター(Saskatchewan Structural Sciences Centre - SSC)を大学内に開設した。SSSCは、物質の構造を探るための最新機器を備え、環境毒素の追跡、半導体の作成、がんや心臓病に対する新薬の開発に向け始動する。
記事全文(英語)

マギル大学、ゲノミクスと骨に関する新たな研究センター開設
(2003年9月8日)
マギル大学(McGill University)とマギル大学ヘルスセンター(MUHC)は、ゲノミクス、プロテオミクス、および骨の研究を目的とした新たな研究センターを開設した。この研究センター開設により、さまざまな学術分野の研究者や科学者が一堂に会し、医療に関する共同研究を行うことが可能となる。
記事全文(英語)

トロント大学ら、思春期てんかんに関与する遺伝子を特定
(2003年9月7日)
Berge MinassianとStephen Schererの両医学博士が率いるトロント小児病院(The Hospital for Sick Children)およびトロント大学の研究チームは、ラフォーラ病(LD)と呼ばれる思春期重度てんかんに関与する遺伝子を突き止めた。てんかんは最も一般的な神経障害の1つで、世界で4000万人以上の患者がいると言われている。これまでの研究結果を踏まえ、研究者グループはEPM2AとNHLRC1という2つの遺伝子が連携して過剰な量の炭水化物からニューロンを保護していることを示唆した。どちらか一方の遺伝子が欠落していると思春期の早い時期にてんかんを発症するが、特徴として突発的な発作や神経の退化をともなう。症状が10年以上続くと死亡する場合もある。
記事全文(英語)

カナダの砕氷船が出航
(2003年8月26日)
カナダ技術革新基金(CFI)は、このたびカナダの砕氷船が西部北極地域の氷河の融解が生態系に及ぼす影響を調査することを目的とした初の国際ミッションに向けて出航したと発表した。さまざまな環境・海洋科学プロジェクト遂行のために世界水準の設備をカナダおよび各国の研究者に提供する。この国際砕氷船は、CFIが出資する9つの大規模な研究インフラプロジェクトの1つである。
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カナダ宇宙庁による2つめの衛星打ち上げ成功
(2003年8月13日)
カナダ宇宙庁(CSA)は、カナダの2つめの衛星SCISATの打ち上げに成功したことを確認した。重さ150 kgの衛星はペガサスXLロケットの先端に格納され、ロッキード1011航空機から太平洋上の高度40,000フィートから投下、そして3段階式のペガサスロケットによって、高度650 kmの曲軌道に投入された。この衛星は、カナダおよび各国の科学者がオゾン層減少のメカニズムをより詳しく把握できるよう、カナダおよび北極地域における変化を重点的に観測する。
記事全文(英語)

クイーンズ大学、脳のパターンについての新発見
(2003年8月14日)
クイーンズ大学の行動学専門家Randy Flanagan博士は、ヒトが行動するときも、他人の行動を観察するときも脳のパターンが同じであることを示すはじめての直接的証拠を見付けた。この発見は、さまざまな行動障害を抱える人に対する評価に大きなインパクトをもたらす可能性がある。
記事全文(英語)

海洋研究所がアジアとのパートナーシップを強化
(2003年8月7日)
海洋研究所(Marine Institute)とメモリアル大学は、持続可能な漁業開発促進を目的とした東南アジアにおける協力関係の強化を図るため、5年間の覚書を東南アジア漁業開発センター(Southeast Asia Fisheries Development Centre - SEAFDEC) との間に締結した。
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MOST望遠鏡が星を観測
(2003年8月4日)
カナダ宇宙庁は、MOST望遠鏡(MOSTは「星間微小変動・振動」を意味する”Microvariability&Oscillations of Stars”の略語)が「最初の光」を観測し、望遠鏡の「眼」が宇宙に向けて開かれたことを発表した。MOST望遠鏡は星の即時画像を捉えることで、光学部品と電子部品が正しく機能していることが確認された。このミッションは、星の光や太陽系の外にある惑星からの反射光の微小な振動を検出し、カナダの天文学者が星の隠された内側および外側の大気について調査できるようにすることを目的とする。(注:カナダ サイエンス ニュース2002年秋号と第6号に関連記事を掲載)
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カナダ天然資源省、地震予知のヒントを発見
(2003年7月3日)
カナダ天然資源省(Natural Resources Canada - NRCan)のGarry RogersとHerb Dragertは、地震の発生を予知できる早期の地震感知手法を発見した。「静かなスリップ」と「地震のさえずり」の分析によって、大規模な地震が発生する危険が高まった際所轄機関に警報を発することが可能になるかもしれない。
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人・ひと

「パソコンの父」はカナダ人
(2003年9月25日)
MCM-70マイクロコンピュータの発明で、カナダ人発明家のMers Kuttが「パソコンの父」であることが認められた。MCM-70マイクロコンピュータは、Micro Computer Machines社によって発表され、少なくともAppleより4年も早く製造された。最近発行された「コンピュータの歴史に関するIEEEの記録」(IEEE Annals of the History of Computing)の中でこの種のものとしては初めての製品で、アップルコンピュータより数年も早かったことが認められた。
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革新的若手研究者ランキングにトロント大学の研究者
トロント大学の2人の研究者が、各々の技術に関する革新的な業績が世界に強い影響を与えたと評価され、有名なテクノロジーレビュー誌によってそれぞれの専門分野の「上位100人の若い革新的研究者」に選ばれた。Edward S. Rogers Sr. の電子・コンピュータ工学部のTed Sargent教授とコンピュータ科学部博士課程在籍のAlex Vasilescuの両名がその研究者で、審査パネルによって35歳以下の約650人の候補者の中から選ばれた。テクノロジーレビュー誌は、マサチューセッツ工科大学が発行する革新技術関連雑誌で、購読者は100万人以上に上る。
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UBC学長にオーダー・オブ・カナダ(Order of Canada)授与
(2003年8月5日)
ブリティッシュ・コロンビア大学のMartha Piper学長がオーダー・オブ・カナダを授与された。Martha Piperの授業や研究の関心は、発育不全児の早期特定と身体障害児や精神障害児の治療に利用される個々の手法評価にある。Piper博士は、2001年に日本賞を受賞したTimothy Parsons博士に同行、来日した。
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2009-12-09 更新


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