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経済/ビジネス
■カナダ サイエンス ニュース

第9号 2004年7月

カナダ・サイエンス・ニュース第9号をお届けします。記事に関するお問い合わせ、ご質問等は、カナダ大使館投資・科学技術部までお送りください。


科学技術政策ニュース

カナダ議会開幕:科学技術の重要性再確認
(2004年2月2日)
第37回カナダ議会、第3回会議が2月2日に開会した。科学技術分野における重要課題は、学術研究に対して積極投資を行い、産業の発展に生かすことである。カナダ政府は、革新的な中小企業に対して多様な早期財政支援を行うと同時に、これらの中小企業のアイデアを商品化するために必要とされる、研究開発の実施に向けた資金も提供する計画である。これらの取り組みを統合的・集中的に展開する目的で、カナダの新首相ポール・マーティンの科学技術顧問であるアーサー・カーティー博士は、産官学連携による科学技術推進を呼びかけている。
記事全文(英語)

カナダ保健研究機構中長期戦略発表
(2004年1月20日)
カナダ保健研究機構(CIHR)は、同機構のこれまでの業績に基づいて策定された将来の展望や使命、戦略的方針を骨子とする「カナダの将来に対する投資:保健研究とイノベーション推進のCIHR計画案」を発表した。この計画案は、CIHRが牽引役となり、カナダの保健研究と技術革新を推進する長期的戦略も描くものである。
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新たな研究イニシアチブ

保健研究に全国的支援:カナダ保健研究
(2003年2月27日)
カナダ保健研究機構(CIHR)は、保健研究活動に対して約148億5700万円(1億7900万加ドル)の国内投資を行うことを発表した。今後5年間に計画されている437件の遺伝学から医療サービス分野にわたる研究プロジェクトを対象に資金援助が行われる。
記事全文(英語)

カルガリー大学、トロント大学、次世代顕微鏡共同開発
(2004年2月9日)
カルガリー大学およびトロント大学の研究者らは、次世代顕微鏡の共同開発に取り組んでおり、カナダ自然科学工学研究機構(NSERC)から4年間で総額約3320万円(40万加ドル)の研究助成を受けている。共同研究チームは、細胞蛋白質が疾患において果たしている役割を観察し、これらの細胞蛋白質の相互作用を解明するのに有用な蛍光交差相関分光分析装置を中心に開発を行っている。
記事全文(英語)

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研究開発ニュース

レーザー精密技術でNRCと民間企業提携
(2004年2月27日)
カナダ国立研究機構(NRC)とオンタリオ州を本拠地とするCapital Laser Inc.は、レーザー精密機器関連の最新製造ノウハウと専門技術をNRC傘下の統合生産技術研究所(Integrated Manufacturing Technology Institute:NRC-IMTI)から同社に供与することで合意し、覚書に調印した。今後、Capital Laser Inc.は、NRC-IMTIの研究者らとの共同研究を進め、最初の試作品を完成させ、システム、アプリケーション、製品の商品化に取り組むことになる。
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新しい表彰制度の創設:自然科学工学研究審議会
(2004年2月27日)
自然科学工学研究審議会(NSERC)は、科学と工学領域における学際的研究活動に対して約2075万円(25万加ドル)の賞金を授与するBrockhouse Canada Prizeの創設を発表した。この賞は、1994年度ノーベル物理学賞を受賞したBertram Brockhouse博士の業績を記念して創設されたものである。Brockhouse Canada Prizeは、過去6年間において自然科学および工学領域の研究活動で優れた業績をあげた多様な専門分野の研究者で構成されたカナダの優秀な研究グループに対して授与される。
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脳の神経細胞をチップ上に:カルガリー大学
(2004年2月19日)
カルガリー大学の研究者を含む国際研究チームが、カタツムリの脳細胞を使い、シリコン・チップ上で神経細胞に刺激を与えてひとつの細胞から別の細胞に情報を伝達し、さらに複数の細胞に信号を伝達する世界初の実験を行った。研究チームは細胞間における信号と情報交換をこのチップに搭載されたトランジスタに記録することに成功した。
記事全文(英語)

デュシェンヌ筋ジストロフィーの治療法確立:ケベックチーム
(2004年2月18日)
ケベック州の研究チームは、デュシェンヌ筋ジストロフィー(DMD)患者のための世界初の実験的治療法を開発した。DMD患者の筋肉に細胞を移植すると、筋芽細胞(移植された細胞)が既存の筋肉線維と融合して正常なジストロフィン遺伝子を誘導する。ジストロフィンはDMD患者に欠乏している蛋白質であるが、移植後わずか1ヶ月でこの蛋白質が検出された。
記事全文(英語)

カナダ初の多目的衛星:カナダ宇宙庁
(2004年2月6日)
カナダ宇宙庁は、カナダ初の多目的衛星計画「CASSIOPE」の実施を発表した。この計画は、学術研究、技術開発、地球観測、地質学調査、大量情報伝達等の広範囲にわたるプロジェクトに適した最新の衛星プラットフォームの建設が必要である。このプロジェクトは、カナダが長年にわたって展開している大気環境科学分野の活動に貢献するものと期待される。
記事全文(英語)

多発性硬化症の関連酵素発見:マギル大学
(2004年2月5日)
マギル大学ヘルス・センターでは、動物の多発性硬化症(MS)様疾患を引き起こす鍵となる酵素を同定した。今回の研究では、MSの発症と進行に中心的な役割を果たしている酵素の特徴が解明された。問題の酵素を遮断することでMSの予防、再発防止の有効な対策となる。
記事全文(英語)

サイモン・フレーザー大学に火星研究施設新設
(2004年2月4日)
サイモン・フレーザー大学は、カナダで唯一の火星と同じ大気圧に調節された施設を建設する。この施設は、とくに高空飛行病、宇宙服、火星探査車等について実際の状況をテストするための高所実験用チャンバーとして使われる。このチャンバー内は、地球上の標準海抜高度における大気圧の1%に調節することが可能である。
記事全文(英語)

アルバータ大学、癌攻撃用ナノ粒子クラスタ爆弾の開発に成功
(2004年1月30日)
アルバータ大学の研究チームは、「ナノ粒子クラスタ爆弾」を使用し、新しい肺癌治療薬を病変部に送り込むための革新的な輸送システムを開発した。数千個のナノ粒子を含む粉末の抗癌剤は、肺内部の水分と接触すると癌細胞に対する攻撃を開始し、生体外実験でその有効性が既に証明されている。
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ダルハウジー大学、癌細胞誕生の写真撮影に成功
(2004年1月28日)
ダルハウジー大学の研究チームは、癌細胞が発生・成長する際の写真撮影に初めて成功した。コンピューター制御の低速度ビデオ撮影顕微鏡で、「neosis」とよばれる現象が撮影されたことにより、革新的な癌治療法の開発、癌の予防対策が一層進歩するものと期待される。
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ブリティッシュ・コロンビア大学、騒音排除する教室デザインツール開発
(2004年1月28日)
ブリティッシュ・コロンビア大学の音響専門家は、”ClassTalk”という世界初のソフトウエアデザインプログラムを作成した。建築家、エンジニア、音響コンサルタントは、このプログラムを使用することにより、生徒が学習しやすく、教師が声を張り上げて授業をしなくてもすむ教室を設計することが可能である。
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マギル大学ヘルス・センター、ハンセン病関連遺伝子を同定
(2004年1月26日)
マギル大学ヘルス・センターの研究者らは、世界各国の研究者と協力し、Parkin 2およびPACRG等の特定遺伝子における微細変化がハンセン病に対する脆弱性を高める結果となっていることを発見した。
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アクアロボットの海中試験
(2004年1月22日)
カナダの研究チームは、このほど「アクアロボット」を共同開発し、バルバドス海岸沖合いで最初の海中試験を行った。開発されたアクアロボットは、世界の他のロボットには無い高い技術力を有し、海中生物のモニタリング、船体あるいは石油プラットホームにおける変化の観察、海底に沈んでいる宝物の探索等の作業を行うことが可能である。
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IT技術でカナダ通信研究所と民間コンソーシアム提携
(2004年1月21日)
カナダの民間非営利研究コンソーシアムであるTRLabsとカナダ通信研究所(CRC)は、情報通信技術(ICT)の開発を強化することで合意して覚書に調印した。今回の合意は、アンテナ、ブロードバンド・マルチメディア・コミュニケーション、信号処理、チャンネル特性、集積回路等の領域における研究に対して資金を供与することが目的である。
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新しい柔軟性有機発光装置開発:トロント大学
(2004年1月20日)
トロント大学の研究者グループは、コンピューター、テレビ、携帯電話等のディスプレーに使用可能な柔軟性有機発光装置(FOLED)の開発にカナダ国内で初めて成功した。
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Zimテクノロジーズ社、テキスト・メッセージ・サービスで中国企業と連携
(2004年1月13日)
オタワを本拠地とするZIMテクノロジー社は、双方向ショートメッセージ・サービス(SMS)によるテキスト・メッセージの送受信を特徴とするモバイルオフィス用製品の販売に関して、中国のBeijing Dowstrong Ltd.と合意して覚書に調印した。
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トロント大学、SARSのしくみを解明
(2004年1月12日)
トロント大学で博士課程の研究者により、SARSゲノムの主要なしくみが解明された。哺乳動物に感染するウイルスと鳥類に感染するウイルスが組み合わされ、ヒトの免疫系には認識されない新たなウイルスが発生するためにSARSを発症することが判明した。
記事全文(英語)

サスカチュワン大学、SARS、HIV治療に期待のタンパク質発見
(2004年1月9日)
サスカチュワン大学の研究者によって発見された1対の蛋白質が、癌の治療、SARSおよびHIV感染の治療にも有効性が期待される薬剤の開発に役立つと期待される。このほど発見されたMMS2とUBC13は、一対の蛋白質として協力して作用し、免疫反応を活性化させるスイッチに似た機能を果たす微細蛋白質NEMOを活性化する働きを持つことが分かった。
記事全文(英語)

圧縮天然ガスに大量海上輸送に関する初の研究所設立
(2004年1月6日)
メモリアル大学とパートナーのEnerSea Canada社は、圧縮天然ガスの大規模な海上輸送を目的とする世界初の研究開発センターの設立に着手する。メモリアル大学のキャンパス内に建設予定のセンターでは、世界各国で利用可能な総合輸送システムを開発するための技術研究が行われる。
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オンタリオ州鉱山で燃料電池自動車試験:ディーゼルを代替
(2004年1月5日)
オンタリオ州北部の研究者らは、ディーゼルエンジン車の代用となる燃料電池自動車を鉱山の採掘現場で使用する試験を初めて実施した。30時間に及ぶ試験を行った結果、燃料電池自動車の使用は、有害物質の放出を抑制し、一層安全な作業環境を確保するのに役立つことが証明された。
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人・ひと

Steacie賞の受賞者
(2004年2月27日)
トロント大学に所属する研究者のStephen Scherer氏は、ヒトゲノム学および遺伝病研究の領域における優れた業績により、2003年度Steacie賞を受賞した。
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カナダ技術革新基金の新しい総裁任命
(2004年2月16日)
Eliot A. Phillipson博士は、カナダ技術革新基金(CFI)の第4代総裁兼CEOに任命された。Phillipson博士は、2004年7月1日から就任する予定である。
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カールトン大学の学生にNRC女性研究者奨学金
(2004年1月12日)
カールトン大学の学生であるLynn Wolfsonさんは、カナダ国立研究機構(NRC)が女性研究者に対して授与するWomen in Science and Engineering Awardの奨学金を獲得した。この奨学制度は、工学、科学、数学関連領域における女性研究者の育成を目的として設立されたものである。
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サイエンス イベント

ICMENS:The 2004 International Conference on MEMS, NANO, and Smart Systems
8月25日から27日までの間、アルバータ州バンフで、「MEMS、ナノ、スマートシステムに関するコンファレンス」が開催される。日本からも多数の研究者が招待講演・参加する予定。併催されるイベントには、カナダ・日本ナノファーマシューティカルシンポジウム、医療・医薬関連ナノエンジニアリングコンファンレンス、マイクロ・ナノ技術の宇宙応用シンポジウムなどがある。

COMS 2004:第9回マイクロ・ナノシステム事業化に関する国際コンファレンス
ナノテク実用化に関する国際コンファレンスが、8月29日から9月2日までの間、アルバータ州エドモントンで開催される。各国から産官学のナノテク関係者が参加し、ナノテクの実用化に関わる多様な問題を討議する。討議トピックスには、標準化、パッケージング、ナノテククラスターの成功要因、ナノテクのバイオ、自動車、エネルギー、航空等の部門への応用可能性などが挙げられている。新設されたNRC国立ナノテク研究所の訪問ツアーなども計画されている。

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お問い合わせ

カナダ大使館 投資・科学技術部


2009-12-09 更新


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